Hells Bells
メタリカ、イラク米軍のヘヴィメタ攻撃にコメント
http://music.yahoo.co.jp/rock/music_news/barks/20041125/lauent007.html
なんてニュースが目に飛び込んできて、笑ったと同時に、教育や文化、習慣みたいなものに僕らの音楽観や人生観がいかに左右されているかってことを改めて感じてビックリ。で、どうも4月に遡るとこっちのニュースが先に出てたみたい。
AC/DC、イラクの膠着状態を打破!?
http://music.yahoo.co.jp/rock/music_news/barks/20040421/lauent011.html
こんな作戦を考えたのがいったい誰なのか知らないけど、アメリカってホントによくも悪くも凄え国だなと。
で、もちろんAC/DCなんて大好きなワケだけどさ、せっかくなので連日の分析といこうと。うおおおおお、頑張ってるぜ俺!
こんな洒落たジャケットじゃなかった気がするけどコレが"Back in Black"だ、うおおおおおロックンロールは騒音公害じゃないぜ!
- アーティスト: AC/DC
- 出版社/メーカー: Sony
- 発売日: 2003/02/18
- メディア: CD
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で、例によって定番の一曲目が、先のニュースにも出てきたHells Bells。是非試聴してみて下さいね。さてコイツをペンタトニックの筒的に考えてみようというこのコーナー、まずはイントロの「エッセンス」を抽出すべく努力してみよう。
ラのペダルつーかギターの5弦開放のうえに、こんな感じのモチーフが乗るというと、削ぎ落としすぎと感じられるだろうか。
ラミ レラ ドソ レラ
さて、これを並べ替えてみるとそう、ラドレミソだ。ナニじゃーこの曲は要するに、Aマイナーのペンタトニックなワケね?
いや違う!そんな簡単なもんじゃねーに決まってるだろというのが、今日の僕の説。ロックンロールの魅力ってば、その懐の深さなのだ。どういうこと?
シンプルなモチーフには、肉付けの自由や時間を仕切る自由が与えられている。例えばレラのところでは心の耳に、かすかにギターが触れるファ#が聴こえてくるかもしれないのだ。レラとドソの行き来に心の耳で、より自由な和声的変化を感じるひとだって少なくないだろう。
普段の僕の分析では、和声的構造を捉えてこれを「列の移動」へと写像し、新しい発想の広がりを探るわけだが、今日のHells Bellsのイントロの魔法はむしろ、僕らがどのような「列の移動」構造を、心の耳でもってこのモチーフに与えるかという自由が、その鍵を握っている気がするのだ。ウィラヴロックンロール!