音楽入門
今更こんなの読んでんのかよ!シリーズですが、今日ご紹介するのは、その名もドンピシャ「音楽入門」。
- 作者: 伊福部昭
- 出版社/メーカー: 全音楽譜出版社
- 発売日: 2003/05/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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このひとってば、ご存知
♪ゴジラ ゴジラ ゴジラとメカゴジラ
のひとですが、この名作が「略年譜」や「主要作品」から外されてる…
さて本書だが、前書きからして既にもう抜群に素晴らしい。
国立博物館が一般に開放されて間もない頃のことですが、教師に引率された中学生たちが熱心に見学しておりました。生徒たちは、ちょうど新聞記者のように忙しそうに、陳列品に付されている解説や、先生の説明をノートしておりました。しかし、生徒たちは、誰一人として肝心な陳列品そのものを見つめてはいませんでした。
不思議な出だしから、彼はこう続ける。
この出来事は極めて些細なことのようですが、少なくとも次の二つの事柄を含んでいると思います。
一つは、何かある作品に接した場合、作品そのものからくる直接的な感動とか、または、印象などよりも、その作品に関する第二義的な、いわば知識といわれるものの方をより重要だと考えることです。更にいえば、枝葉的な知識とか解説なしには、本当の鑑賞はあり得ないと考えることです。
他の一つは、たとえ、自分がある作品から直接に強烈な印象なり感動を受けたとしましても、これを決して最終的な価値判断の尺度とすることはなく、より権威があると考えられる他人の意見、いわば定評に頼ろうとする態度です。
この「作品」をいろんなモノに置き換えて考えてみよう。そう、まさにこれは人生指南だ。素敵だぜ!
僕なんかは、これを「音楽理論」と読み替えちゃう。ううーむ、我ながら超手前味噌だ。スーパーフロントソース*1。
ああ、なんか暑くて調子でないや。もうやめます。いい本ですよすごく、コレ。
ああ、投げやりでごめんなさい…
*1:味噌がソースでないことは、僕もよく知っている。あれ、手前とフロントも違うな。