-6 -5 -4 -3 -2 -1 0 +1 +2 +3 +4 +5 +6
/A#  B /B  /B  Bm /B  C /C  /C  Cm /C  Db /Db 
F# /F#  /F#  F#m /F#  G /G  /G  Gm /G  Ab /Ab  /Ab 
/C#  /C#  C#m /C#  D /D  /D  Dm /D  Eb /Eb  /Eb  Ebm
/G#  G#m /G#  A /A  /A  Am /A  Bb /Bb  /Bb  Bbm /Bb 
D#m /D#  E /E  /E  Em /E  F /F  /F  Fm /F  Gb

「美しき水車屋の娘」より

ioxinari2003-11-16

id:esper様のサイトで取り上げられていた、シューベルトの歌曲集の中の一曲がとっても印象的だったので、ちょっと取り上げてみようと思う。秀逸な例示をネット上に公開下さり、発想を喚起して下さったid:esper様に感謝です。


聴いたことはあるはずだけど、全く思い出せない「小川とおっさん」なる曲が、美しいメロディだそうなんだが、取り出されたコードだけ見ても(見ただけかよ!)、もう全然印象的である。

Em F/A B Em
さて、これをペンタトニックの筒的にはどのように考えるのか、ということについて、通常の思考回路と僕自身のそれとを、時系列的な視点を交えつつ辿ってみようと思う。 まずこの4小節はEmで始まってEmで終わっていて、この部分に関して通常の視点でいえば、話の軸足をEmキーに置いてもいいんだろう。後述するが、実はペンタトニックの筒では、この「軸足」はあまり考えなくても済むのだが。 で、もっとも気になるふたつめの分数コードをとりあえず置いておけば、まず
Em -> ? -> B(7) -> Em
と、トニック -> ? -> ドミナント -> トニックという基本構造が見えてくる。こりゃモチロン世の中あちこちに見られるもので、esper様や僕、そして皆さんが気になるグッとくる部分てのは、当然ふたつめのコード"F/A"になるわけであろう。 さて、ここでesper様の見解が一般的なんだと思う。つまりF/Aをナポリの6、bIIコードの第一転回型と思う立場だ。「bIIならサブドミマイナー」みたいに、脊髄で反射してしまうジャズ屋も多いかもしれない(裏とかいうやつも間違いなくいるな)。 ところがここでは、想定する軸足はマイナーキーである。ペンタトニックの筒的でなくとも、
E -> F -> E
という進行の和声の変化の仕方(->の部分ね)と、
Em -> F -> Em
という進行の和声の変化の仕方がえらく違う、つまり同じフレージングやリハモが機能しないことは、いうまでもない。だとすれば、先の反射はチト早合点となってしまう場合も多いのではないか。 至極あたりまえのことなのだが、メジャーのトニックとマイナーのトニックとは、同じ「トニック」でも本質的に違うというのが、ペンタトニックの筒の立ちたい地平なのである。(つづく)
-4 -3 -2 -1 0 +1 +2 +3 +4 +5 ±6 -5 -4
F#7+11 F#mM7 /F#  /F#  F#m7-5 FM7+5 F#7alt F7+11 FmM7 /F  /F  Fm7-5 EM7+5
C#mM7 /C#  /C#  C#m7-5 CM7+5 C#7alt C7+11 CmM7 /C  /C  Cm7-5 BM7+5 C7alt
/G#  /G#  G#m7-5 GM7+5 G#7alt G7+11 GmM7 /G  /G  Gm7-5 GbM7+5 G7alt F#7+11
/D#  D#m7-5 DM7+5 D#7alt D7+11 DmM7 /D  /D  Dm7-5 DbM7+5 D7alt C#7+11 C#mM7
A#m7-5 AM7+5 A#7alt A7+11 AmM7 /A  /A  Am7-5 AbM7+5 A7alt Ab7+11 G#mM7 /G# 
EM7+5 F7alt E7+11 EmM7 /E  /E  Em7-5 EbM7+5 E7alt Eb7+11 EbmM7 /D#  /D# 
C7alt B7+11 BmM7 /B  /B  Bm7-5 BbM7+5 B7alt Bb7+11 BbmM7 /Bb  /A#  A#m7-5