新しい和声 - 理論と聴感覚の統合
この4月から、芸大の和声の教科書が変わるそうです。
- 作者: 林達也
- 出版社/メーカー: アルテスパブリッシング
- 発売日: 2015/04/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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まえがき*1から抜粋してみます。
演奏家にとって和声教育を直接有効なものとするためには、まず日本国内でしか通用しない和音の特殊で複雑なローマ数字表記(これはまた、移動Doを基本とした分析法に留まっている)を排し、和音というものが低音から上方へ垂直方向に音を堆積させたひとつの音響体であるという原点に立ち戻って、ヨーロッパで古来から伝統的にもちいられているアラビア数字による数字付き低音による和音表記がもっともふさわしいという結論にいたった。
なるほど通奏低音で実践的にいこうと。
さらに、T(トニック)、D(ドミナント)などの機能表示についても新たな提案がなされ、従来サブドミナント(S)として扱われている機能についても、新たに「プレドミナント(PrD)」「プラガル(Pl)」の2種に分類して、学習者が理解しやすいように説明している。