音楽のために
書籍の内容をテキスト情報としてハンディに取り扱えるようになったとしたら、僕はこの本に含まれる「和音」という単語を端から検索して、いったいどれだけ出てくるのか数えたいと思う。
- 作者: ドビュッシー,杉本秀太郎
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2005/01/24
- メディア: 単行本
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寝転がって読みながら、「和音」に関する印象に残る部分を、アタマで覚えておけるかなと思ったんだけど、もう全然無理。そのぐらい、いろいろ出てくるんです。
「和声学は役に立たない」ことを識者の暗黙の了解とし、これ関連の話題に触れることをリテナーの代名詞であるかのように捉え避けようとする、そこいらの弱腰なハンパ音楽家やハンパ評論家と違って、この率直な随筆集は、彼のハーモニーに対する様々な思いがビッシビシと伝わってくるのだ。
使い方でその価値が変わるのは、バカとハサミの専売特許じゃないので、その特徴を理解し別の角度から捉えなおすことによって和声学が息を吹き返すのは、あらためて僕がここで強調するまでもない。この本に含まれるエッセイのひとつによれば、そのヒントは「文脈」にあるってことだし、僕のよく使うキーワードで表現すれば、それは「時間」や「差分」てことになる。ハーモニーイェイ!
和音は女の腕に似ているし、メロディは女のうなじに似ている。
よくわかんないけどw
ところで電子ブックとかって、どのくらい広がってるんだろ?
どんどん眼が悪くなりそうだけど…