さて、この前ちょろっと話題に出た、ブラインド・フェイスのこれを筒的に見てみようかなと思う。
実は、「筒ってのはどのように役に立つのか」という内容お便りをいただきまして(こういうのは凄くうれしい!)、具体例で遊ぶところを時折ここに書いてみようと、あらためて思ったわけです。僕自身の遊び方ですね。
ブラインド・フェイスについては、いろんなひとがいろんな意見あると思うんですけど、僕はスティーブ・ウィンウッドが大好きってわけで、試聴用見つけました。
大きく分けて2つの部分から成るわけですけど、イントロと歌の前半の部分はこんな感じのコード。グッときますね。
実際にはギター特有の開放を活かした
ボイシングなんかが効いてて、最初のコードなんかは、D/Cてな表記をするとピンとくる方もいるかもしれない(ご意見あったら是非下さいね)。同じD音がずーっと鳴ってるのがカッコイイとかね。
さてコレを筒的にみるとどうか。「コードでかくと」のページをご覧になっていただきながら、そうだな、まずは分数コードの確認。
http://park11.wakwak.com/~ioxinari/chord.html
- G/BてのはここではBm7(#5)
- D/AてのはここではA6sus4
だと思うことになるわけです。分子のコードが同じ列にあるよと。で、横方向の動きをみてみるのが筒流。
はじめは、C(6)からBm7(#5)へと左に一列の移動。そしてそこからBb(6)へと右に三列の移動して(実際に指差し確認しながらやってます)、左へ四列の移動する
サブドミナントマイナー終止でA6sus4に落ち着く。機能和声的には、ここをトニックと思うことになるでしょうか。この間、ボトムは徐々に下降してくるのが素敵と。
そして三列右に行ってF(6)から二列、そして一列と、もう一度Dに向かって左に寄ってくる。ロックンロール!
各列にいるときには、縦にいる別のコードをみてみると、列同士のお互いの関係がいろんな角度で見えてきます。例えばこんな風に置き換えて考えちゃう。
- 三列の右移動は、同じコードのメジャー -> マイナーという変化に似てる
- Gm -> Dはサブドミナントマイナー終止というのが見やすくなる
- ちょっとグッとくるFのコードは、Dがマイナーになったと思っちゃう
てなところが、「列の移動」や「縦の関係」というフィルターを通してみえてきます。わほー
長文になっちゃったな。今日はギターの日!