愛嬌
トランペットの羽毛田耕士さんが、音律に関する、とても面白い話を展開されています。
コード進行の中での音の高さを考える 〜「So What」のボイシングを題材に(1)
http://haketa.seesaa.net/article/404362169.html
コード進行の中での音の高さを考える 〜「So What」のボイシングを題材に(2)
http://haketa.seesaa.net/article/404601304.html
「同時になっている複数の音に対して音程をどうするか(和音の構成音それぞれの高さをどうするか)」
という事を良く話題にするのに比べて、
「前の和音の構成音それぞれの高さに対して次の和音の構成音それぞれの高さがどうあるべきか」
という話は余りしないような気がします。
"So What"の♪タータと全音下がる二列の移動を、どんなふうに気持ちよく整数比で表現できるのか、あるいは表現できないのか。ここでも、また53コンマ*1が生まれてきます。
どんな「調」を想定するかによって変わってしまうとすれば、それは言い換えれば、厳密を求めるほど、自由な解釈を妨げる可能性を示唆します。
他方で例えば、楽器の出す様々な倍音は、個性をつくり出します。あるいはルーズであることの楽しさは、我々を触発します。すこし違ったものが混ざって、とてもおいしい。ホンキートンクな刺激は、人生の他の部分と、きっと同じです。