音律論
昨年に出た東川先生の最新作は、もちろん一年間ずっと枕元に居て、もう冒頭の序説から凄まじいわけです。オクターブを53に分割する例の「コンマ」を用いて、鮮やかに純正律は、いま僕らの手の中に転がり込んでくる。
- 作者: 東川清一
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2013/04/22
- メディア: 単行本
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c d e f g a h c 純正律 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| c d e f g a h c ピュタゴラス
したがって、調整律もまた、例の三つの音階音(階名にいうレ、ファ、ソの三つ)の高さなりコンマ値では、純正律音階やピュタゴラス音階ともほぼ完全に一致する、と考えてよいことになります。
したがってまた、純正律、ピュタゴラス音階、平均的調整律の三者が相互に違うのは、階名にいうミ、ラ、シの高さなりコンマ値だけである、ということにもなります。
もちろん僕らは、これらを12の均で自在に扱いたいわけで、その実践的な解として53平均律*1を、つまり東川先生は唱えている。さて、もちろん練習ですよ。